北沢防衛相、日中防衛首脳会談を中国に要請

北沢俊美防衛相は、ベトナムで10月に開かれる国際会議の機会に、中国の梁光烈防相と会談を行いたいと中国側に非公式に要請した。複数の防衛省幹部が30日、明らかにした。中国は、尖閣諸島沖での衝突事件を受けて閣僚級の交流停止を表明しており、会談に応じるかは不透明だ。

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 ベトナムでは10月12日、東南アジア諸国連合ASEAN)と日米中韓、ロシア、インド、豪州、ニュージーランドの防衛相らが集まる拡大ASEAN防相会議(ADMMプラス)が開かれる。北沢氏は、この機会に中国の国防相と直接対話して、日中関係の緊張緩和に向けた流れを作りたい考えだ。

 ADMMプラスは、今回が初会合。国際テロや海賊対処などの「非伝統的脅威」をテーマに意見交換するが、南シナ海の南沙、西沙諸島で中国と領有権をめぐって対立する国も多く、「尖閣が絶対に話題になる」(防衛省幹部)と見られる。ただ、国会日程によっては、北沢氏が出席できない可能性もある。(